指導室場面で獲得した行動は日常場面では般化しない!と言われることがありますが、そうではありません。
どのような療育を行うかによって般化の度合いは変わってきます。
例えば、般化を促す方法として、シミュレーション訓練という方法があります。
シミュレーション訓練では、日常生活の場面にある刺激を指導室場面に取り入れた、「シミュレーション環境」で療育を行うという方法です。
買い物でのレジ前でのお金の支払い行動を教えたいのであれば、指導室場面を、日常生活場面で子どもがよく行くスーパーに似通わせ、その中で療育を行うのがシミュレーション訓練です。
実際のスーパーに似通わせるなんて大変そう…と思われるかもしれませんが、実際のスーパーに行って、支払い行動の練習のために何度もレジを通ることに比べれば、時間的コストも金銭的コストも少なくて済みます。
昔に比べると、指導室場面で教えられた行動は般化する、という研究結果が増えてきました。
今後もどんどん般化を促す方法が開発されればいいですね。
TRIALでも、そのような方法を開発できるよう日々頑張ります。